隙あらば自分語り

140字では書き切れないあれこれ

David Bowie語り《3》

 

誕生日と命日が過ぎて、1月も半ばになったところ。ここ数日はDavid Bowieに浸りきりで、語りたいことがたまってきたので更新します。

 

アルバム聴きを再開した

昨年の秋にTin Machine Ⅱを聴き終えたあと、少しBowieさんから離れていた。多忙だったこともあり、これ以上心を奪われていてはいけない、溢れ続ける熱量をいったん抑えよう、と思った。

そうすると、いざ音楽を聴こうとすると、今はまだ浸るべき時ではない、もっと頑張ってからじゃないと、と思うようになって、ますます音楽から遠のいてしまった。

 

新たな年の幕開けとともに、またBowieさんの音楽を聴きたいという気持ちが湧いてきた。

《Black Tie White Noise》ーBowieさんにとっても、新たな転換点となったアルバム。今まで生み出してきたものとはまた異なっているけれど、たしかにBowieさんのものだと感じられる作品。音に輝きがあって、聴いていると心が晴れていく。久々に聴く曲がこのアルバムでよかった。

 

『The Wedding』から始まり、数曲のインスト曲を含むこのアルバム。特に好きなのは、3曲目の『I Feel Free』。低い声とサックスがとにかくかっこよくて、一度聴いたら頭から離れなくなる。

それから、8曲目の『Miracle Goodnight』。Never Let Me Downの『Shining Star』が大好きな私は、きらきらしたものにすぐ飛びついてしまう。訳詩を見るとシンプルに愛を歌った曲で、イマンさんとの出会いが如何に大きな出来事だったか、デレデレを隠し切れないBowieさんの幸せそうな笑顔が浮かんだ。

 

『Black Tie White Noise』や『Miracle Goodnight』はMusic Videoも印象的だが、ふと見つけたプロモーション動画が最高にかっこよかったので共有する。

Black Tie White Noise (1993) Promo Video - David Bowie, Al B. Sure! - YouTube

Miracle Goodnight (1993) Promo Video - David Bowie - YouTube

派手な演出はなく、サックスを肩にかけてマイクスタンドの前で歌っている。ただそれだけなのに、釘付けになってしまう。

新たな挑戦を始めたBowieさんは、この後どこへ向かったのか。次のアルバムもまた、聴くのが楽しみになってきた。

 

ベルリン時代を知りたい話

去年はZiggy Stardust発売50周年の節目の年だったこともあり、70年代前半の曲や映像やエピソードに触れることが多かった。最近ドイツの映画や言語に興味を持っていることも少しばかり影響しているが、アメリカでの生活から逃れるべく降り立った西ベルリンの地で、Bowieさんが何を考え、生活していたのか知りたいと思うようになった。

当時のGerman MusicやBrian Eno環境音楽にも興味があるし、”Heroes”を書き上げるきっかけとなった冷戦下のドイツの歴史も勉強したい。

Bowieさんを追っていると、それまで触れることのなかった歴史や文化や音楽と出会うことができるのがとても楽しい。

 

Moonage daydreamの前売り券を買った

この映画の公開が発表されたのは、去年の4月だった。全世界では9月に公開されていて、日本での公開はまだまだ先だなと思っていたが、時の流れは早い。前売り券を手にすると、いよいよこの目で映画を観る日が目前に迫っているのだと実感した。

 

どんな映画なのだろう、IMAX上映で聴くBowieさんの音楽はどれほど美しいだろうと、期待は膨らむばかりだが、同時に公開日が来ないでほしいと思ってしまう。(いや、来てほしい。)

あまりにも、この映画を楽しみにしすぎているのかもしれない。まるでBowieさんに会えるように思うから緊張しているのかもしれない。上映がすべて終わったら、何を目標に頑張ろうかと今から燃え尽き症候群に怯えているのかもしれない。いずれにせよ、これから2ヶ月間は常にそわそわしながら過ごすことになりそうだ。

 

そういえば、最後の大規模上映ということで、2023年1月から『戦場のメリークリスマス』の4K修復版が全国の映画館で再上映されることになったそうだ。Moonage Daydreamを含め、David Bowieと新たに出会う人が増えたら嬉しいなと思う。(そして溺れてしまえばいい。)

 

思いのまま文章を打ち込んでいたら、だいぶ長くなってしまったのでそろそろ切り上げようと思う。久々にBowie語りができてすっきりした。

 

それでは、また次の記事で。