隙あらば自分語り

140字では書き切れないあれこれ

David Bowie語り《6》

 

お久しぶりでごさいます。

毎月ブログを更新するという今年の目標が上半期にして早くも途絶え、7月になってしまいました。

去年あたりから、改悪を重ねるTwitter自体にどうにもストレスを感じてしまうようになり、またしばらくブログに籠もろうかと考えているところです。2015年頃のTwitterに戻ってくれるなら、もっと気軽に使いたいんだけどな。

ただ、そろそろBowie語りがしたい!言いたいことがありすぎて収拾つかなくなってきた!ということで、David Bowie語り《6》始めます。

 

1.OUTSIDE を聴き終えて

ちょうど映画が公開された頃からじっくり聴いていた1.OUTSIDE。

Ziggy Stardustと同じくコンセプトアルバムということであるが、猟奇殺人をテーマにした全体的にダークな雰囲気で、1曲目を聴いた時点で、これまた今まで聴いてきたDavid Bowieの音楽とは違う新しい音楽だ…!とワクワクが止まらなかった。

 

表題にもなっている『Outside』は、Bowieさんの低い声と重厚感のあるギターの音がめちゃくちゃかっこいい。

続く『The Hearts Filthy Lesson』もまた良い。この辺りから神アルバムを確信したが、当時の評価はそれほど振るわなかったらしい。この曲はMVと合わせて観るのが良い。今まで見たことない魅せ方をしているBowieさんにゾクゾクするよ!

 

『A Small Plot of Land』と『The Motel』は、どちらもピアノの音がとんでもない。初聴き時、なんちゅう音楽や…と全神経が耳に集中した。Aladdin Saneのアルバムに参加していたMike Garsonが再び参加しているこのアルバム、力強さと美しさを兼ね備えた彼の演奏なくしては完成しなかったんだろうと強く感じた。

 

それから『Hallo Spaceboy』。映画『MOONAGE DAYDREAM』で最も印象的だった曲。映画で初めて聴いて衝撃を受けて、今まで聴かずにいて良かったと思った。ライブ版はより迫力があってかっこいい。

『I Have Not Been to Oxford Town』はリズムに中毒性があるのと、途中Bowieさんの語りが入るのが心地いい。20世紀がもうすぐ終わる。世紀末に生まれてはいたが、その当時の雰囲気を感じることはできなかったので、このアルバムを通して想いを馳せている。

 

最後の曲、The Buddha of Suburbiaにも別バージョンが収録されている『Strangers When We Meet』。この曲とは、David Bowieを知ってかなり早い段階で出会っていた。声が優しくて、ピアノの音色が綺麗で、それを聴いている時だけは、不安も焦燥感も一切ない世界に浸っていられる。

初めて聴いたとき、この曲があればこれからの人生何があっても大丈夫だと思ったし、David Bowieの深い深い沼に完全に落ちたきっかけになった。間違いなく私の人生に影響を与えた曲。

 

総括すれば、Bowieさんの低い声大好き民としては全曲"好き………"という感想しか出てこない。そして楽器の中でピアノの音が一番好きなこともあり、激しいロックと美しいピアノの音を楽しめる最高のアルバムだった。

また、映画を観てLowが大好きになったので、再びBrian Eno先生の手がかかったアルバムを聴くことができて嬉しい。

70年代・80年代が話題になりがちなので油断していたが、90年代にもこんなに素晴らしい作品を作っていたなんて。David Bowie、面白い男…。

 

1990年東京ドーム公演のDVDを観た

今まで音源を追うことが最優先だったため、ライブ映像を観るのは後回しにしていたが、MOONAGE DAYDREAMでライブ映像を多数観ているうちに、他の映像も観てみたくなった。

そして最近気づいた。1990年のDavid Bowieがめちゃくちゃかっこいいということ。おや…1990年に東京ドームでライブしていた…?よし、観よう。と気づけば家にDVDが届いていた。

 

ドキドキしながら再生ボタンを押す。映し出される東京ドームの客席。数曲演奏し終えて、Bowieさんが日本語で挨拶する。たかがライブ映像でこんなに泣く?っていうくらい泣いた。

1978年NHKホールの公演も観たことがあるが、まだ雲の上の存在感を醸し出しているようで、現実味がなかった。

1990年という自分が生まれた時代に近づいてきた頃に、実際にBowieさんがドームに立って、数万人のファンと同じ時間を過ごして、確かにそこに居た。Bowieさんの存在が急に現実的になった。

 

歌いながら笑うことが多い。立ってても座ってても歩いても小走りでも、ずっとかっこいい。表情がころころ変わってかわいい。手を振ったり手持ちのビデオカメラで客席を映す仕草をしたり、観ていてずっと飽きない。かわいい。

満足度が高すぎるライブ映像だったが、どうやらTin Machineの活動と並行して行われたようで、今までの曲に別れを告げる意味も込めたライブだったそうだ。(だからなのか、セットリストが妙に良い。)

それでもまた数年後には路線を変えて世界中でライブするんだから、やっぱりDavid Bowie、面白い男…(2回目)。

 

YouTubeで見つけた動画

最後に、YouTubeで見つけたBowieさんの動画をいくつか貼って終わりにしたい。

 

① 20th Century Boy - 1999

Placebo - 20th Century Boy Feat. David Bowie [The Brit Awards 1999] HD - YouTube

Placeboっていうバンドと共演したときの映像。T-REXの20th Century Boy、耳に残る良い曲!Placeboのボーカルの声もすごく好き。

この髪型のBowieさんの映像が残っているのは結構レアかも?98年(ツンツン髪)〜99年(ロン毛)に移り変わるちょうど間くらいなのかな。演奏しているときの表情がとても良いので必見。

 

Top of the Pops - Time Will Crawl - 1987

DAVID BOWIE/ PETER FRAMPTON- Time Will Crawl -TOTP, UK(6/18/1987)4K HD/ 50FPS - YouTube

貴重な80年代の高画質映像。Glass Spider Tourあたりは賛否両論あれど、やっぱりかっこいい人はいつどんな時代でもかっこいいんだなと実感する映像。最後、マイク通さずに観客に何か呼びかけているBowieさんにキュンとした。

 

③ Sound And Vision - 1977

David Bowie - Sound And Vision • TopPop - YouTube

何も…何も言うまい。私はベルリン時代のBowieさんのビジュアルが大好きなのだが、最初から最後までずっっっっとかわいい映像。

 

終わりに

最近は、映画を通して好きになった曲や触れた時代を深掘りしていく毎日で、David Bowieと出会ってからもうすぐ2年になるが、まったく飽きることがない。なんなら出会った頃よりも遥かに好きな気持ちは増している。

定期的にDavid Bowie語りしないと気が収まらないので、今後ともゆるっと更新していきます。ひっそり覗きに来てもらえると嬉しい。

 

それでは、また次の記事で。